世界の変革者




 最近では、歴史好きの女性の事を「歴女」と言うそうですが、男女問わず、歴史に関心を持つのは良い事だと思います。人類の歴史を学ぶと、個々の事件は、決して偶発的、又は、無秩序な事柄の連続ではなく、そこには何らかの因果関係や時流、或いは秩序ある方向性が存在するかのように見えます。「事実は小説よりも奇なり」もしかすると誰かがシナリオを書いているのではないだろうか?ある人はHistory をHis Story すなわち「彼の物語」なんだと言ったりします。その作者とは、一体誰か?それは人間に寿命を与え、時代区分と国々の境界線を定め、歴史の始めと終わりを知っておられる「神」であると私は考えるのです。

 果たして、世界は今、何処に向かっているのでしょうか?私達は国家や世界を正しく導くリーダーを求めています。将来を見据える有能なリーダーは何処にいるでしょうか?今の日本に、かつての国民的英雄、坂本龍馬の様な人物を期待できるのでしょうか?


 では、リーダーの資質とは何でしょう?聖書の中に次のような言葉があります。
 
 まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世でその命を憎む者はそれを保って永遠のいのちに至るのです。(ヨハネ12:24,25)

 ある人物が、どれほど優秀であり、正しくあったとしても、一個人の人生で完結するような人は、世界を変えられません。公の人として自分を表し、大義の為に己を捨てる人こそが、世界に影響するのではないでしょうか?聖書にもアベルやエノク、ノアといった正しい義人が登場します。しかし彼らのような巨岩を、歴史という大河に投げ入れても、その流れを堰き止めることはおろか、方向すらも変えられませんでした。

 そこで、神は人類の歴史に介入され、救済計画を実行されたのです。すなわち、アブラハム・イサク・ヤコブの神として現れ、イスラエル国家を建設し、究極的にはイエスキリストによって歴史的大事業を成し遂げられました。それはとてつもなく大掛かりなダム建設工事のようでした。イエス・キリストは自らを捧げて、人類のために十字架で死なれ、3日目に復活されました。そして、今もなお生きておられ、やがて王として再びこの地上に来られます。

 今や世界は危機に瀕しています。問題は、新たな問題を産み、事はより複雑に絡み合い、有効な解決策を見出せないまま、お手上げ状態です。せめて、今出来るささやかな延命策にエネルギーを費やし、人類の根本的問題はたえず先送りされてきたと言っていいでしょうか。実に、希望を捨てる人が増え続けている現実がある。そのような人は神を尋ねて来るのが良い。神はへりくだった人をいつでも招いておられます。「彼に信頼する者は、失望させられることがない。」(ローマ10:11)と聖書は語るのです。

 この先、日本はどうなるのでしょう?世界は何処へ向かうのでしょう?イスラエルが歴史的主役として再び表舞台に立つ時は近い。やがて全世界はイスラエルを中心に、宇宙の創造者なる神と、避けては通れぬ関わりを持つようになり、敵か?味方か?何某かの態度をとるよう迫られるのです。

 しかし、神はイエス・キリストを通して、あなたとも個人的に親しい関係付けを持つ為の手段を備えて下さいました。これこそ、あなたに届いた良き知らせであって、あなたの人生の流れをも大きく変える力のある福音なのです。あなたはイエス・キリストについて、どれだけ知っておられますか?